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RPAツール比較(UiPath vs WinActor vs Coopel)

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はじめに

突然ですが、「2025年の壁」という言葉を聞いたことがありますか?
経済産業省では2025年以降、最大12兆円/年(現在の約3倍)の経済損失が生じる可能性について、「2025年の壁」と名付けておりまして、それまでに、企業の経営環境などを変化させないとまずいという警鐘を鳴らしております。

今回は、そんな経済損失を生まないためにということで、RPAという業務効率化のツールについて、実際に使用してみた感想をアップしたいと思います。
個人的な感想なので、参考程度に見て頂ければと思います。

今回の記事の対象者
  • 業務効率化の担当者
  • RPAツールの選定で迷っている方
  • RPAのツールに興味のある方
目次
  • はじめに
  • 目次
  • UiPathとは
  • WinActorとは
  • Coopelとは
  • 比較
UiPathとは

こちらは世界シェアNo.1のRPAツールで、メーカーはアメリカのUiPath社です。
おそらく知っている方も多いと思いますし、ググればいくらでも紹介されていますので、紹介は割愛させてもらいます。
以下のリンクをご参照ください。

WinActor

こちらは国内シェアNo.1のRPAツールで、メーカーはNTT DATAです。
現在、「特別定額給付金」の支給システム自動化支援の取り組みをしているようです。
詳しくは以下のサイトを参照ください。

Coopel

こちらは、先月(2020年4月)リリースしたばかりのRPAツールで、メーカーはDeNAです。
先月リリースしたばかりで、使用し始めたのが今月に入ってからなので、すべてを試したわけではないですが、正直、今までのRPAツールと比較すると、革命的なアプリだと思います。
詳しくは以下のサイトを参照ください。

ツール比較

まず、独断と偏見で、3つのツールについて下のカテゴリ別に比較してみました。
WinActorについては、一度しか操作したことがなく、確かなことは言えませんが、直観で評価しました。

カテゴリUiPathWinActorCoopel
人気度×
機能
日本語対応
価格
操作性
はじめやすさ
サポート
教育
総合
カテゴリ別比較
人気度

UiPath、WinActor、CoopelというキーワードをGoogle Trendで比較してみました。

UiPathは世界中で幅広く使われておりますので、やはり多く、認知度も高いと言えるでしょう。一方、WinActorは国内シェア最大ですが、認知度は低いでしょうか。Coopelは先月リリースしたばかりですが、認知度が高いです。また、リリースしてからは上昇傾向です。

機能

機能面では、圧倒的に、UiPathと言えると思います。
通常機能以外にも、様々な拡張機能を追加することができ、本当の意味で、パソコン上で作業できることをすべて自動化できるツールといっていいと思います。

一方、WinActorは、いくつかの面で、おそらくやろうと思えばできるかもしれませんが、通常機能の範囲では使用できないことがあるようで、PC作業の完全自動化はやや難しいといえるでしょう。

Coopelは、最近多いPC作業と言える、WEB環境での操作、Excel、データベース操作関係はできるものの、PC内のアプリケーション操作の面でやや弱いように思えます。今後の機能拡張に期待したいところです。

日本語対応

日本語対応としては、WinActor、Coopelは、完全日本語対応ですので、まったく困ることはないでしょう。一方、UiPathは一部、英語の表現があり、英語が苦手な方は、やれる範囲が狭くなるかもしれません。

価格

UiPathは、無料で使用できるプランがあり、最強といっていいでしょう。
価格面だけで見れば、UiPathの一択といっていいくらいで、とにかく、一度は使ってみてもらいたいです。

WinActorは、無料等のプランがなく、実際に導入しておりませんが、年間の最低価格がかなり高額で、チームで使用したり、ほかのPCでも使いたいとなった場合も追加費用が発生するなど、価格面ではややハードルが高いといえるでしょう。

Coopelは、1か月無料プランがあり、その後は月額5,400円(税別)とかなりライトなプランとなってます。現在無料で使用しておりますが、このまま使い続けようとも思っております。ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。

操作性

もともとRPAというツールは高度なプログラミング知識がなくても、簡単に操作できる仕組みになっており、操作性においては、どのツールもかなり直観的に操作できるものとなっております。

その中でも、Coopelは、より簡単に操作できるものになっておりまして、なんの事前知識もなく、無料登録した直後から、なにも見なくても勢いだけで作れてしまうようなツールになっており、初心者にはかなりおススメとなっております。

はじめやすさ

これは完全に個人の感想になりますが、やはり、初心者の方は、Coopelをおススメします。まず、無料で始められ、日本語対応、かつ、なんといっても、「変数」あるいは「セレクタ」という概念を知らなくても直観的に操作できるということが理由となります。

おそらくまったくの初心者の方はなにを言っているのかわからないと思いますが、そんな方は、確実にこちらのツールがおススメとなります。

UiPathは、日本語で使える部分が少ないことと、やはりプログラム感がある部分がややハードルが高いです。WinActorは、まず始めるためにかなりの初期投資がかかるため、社内のプロジェクトなどでない限り、スタートするのは難しいでしょう。

サポート

UiPathは、世界中で幅広く使われており、いろいろな事例などをWEBやヘルプ等で公開されていて、ツールのサポートとしては、わざわざカスタマーサポートなどがなくても十分解決できるでしょう。

WinActorは、評価は受けたことないのでわかりませんが、おそらく、担当エンジニアの方などに相談できると思いますので、問題ないご思います。

Coopelについては、最初にスタートする際にも案内のウィンドウが立ち上がったり、チャットサービスがあり、分からないことをすぐに聞ける素晴らしい体制となっております。
実際に、チャットも使ってみましたが、回答のレスポンスも早く、安心して使用できると思います。

教育

UiPathは、ツールを使えるための技術的レベルを図るための認定制度などもWEB上で公開されており、また、教育システムも同時に無料で使用できるようになっていて、最強といっていいでしょう。今後、がっつりRPAについて勉強したい!または、これを使って転職やセールスをしたいといった方には、間違いなくおススメのツールとなっております。

WinActorは、資格認定やEラーニングの講座もあるみたいですが、使ったことないので、興味のある方はやってみてはいかがでしょうか。

Coopelについては、WEB上でいくつかの記事がアップされておりますが、認定システムや教育の動画とかまでは備わっていないようです。

総合評価

まず、初心者の方、WEB操作のみの方は、Coopel一択といっていいでしょう。
無料で始められ、かつ、変数等の予備知識がなくても使用できるという点で、革命的なツールだと思います。ぜひ一度、使用してみてはいかがでしょうか。

次に、とは言っても、PC内にあるアプリケーションすべてを操作したい、あるいは、今後、勉強してでも効率化を図りたいという志の高い方は、UiPathがおススメです。
ExcelのVBAなどの知識が多少ある、または、英語に苦労しないといった方も、おススメとなっております。
ぜひ無料プランから初めてみてはいかがでしょうか。

最後に、会社のプロジェクトで大規模に進める場合、完全に統一化されたシステムを使いたいといったケースは、WinActorを選択してもいいかもしれません。
ただ、初期投資がかなりかかるので、やはり事前に上の2つはあらかじめ触ってみてから検討されることをおススメします。

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