目次
はじめに
最近、個人情報の漏洩に関するニュースが多くないでしょうか?
2022年4月1日より改正法が施行されてその影響が少なからずあるような気がします。
さて、ほとんどの企業では、個人情報を適切に取り扱うというために、個人情報保護方針を立てて、それに基づき内部での行動や必要な書類の管理、さらには改正法に合わせた改善が必要かと思います。
これらの適切な社内における行動基準というのは経営トップが立てた個人情報保護方針に則る必要があります。
そのため、経営者自身が個人情報保護法を知ることはもちろん、業界におけるガイドライン等についても詳しくなる必要があると個人的には考えておりました。
ですので、またもや手っ取り早く体系的知識を得るために、個人情報保護士認定試験を受験して、この度合格できましたので、こちらの感想をシェアしたいと思います。
個人情報保護士認定試験とは?
詳細は以下のリンクをご確認いただければと思いますが、簡単に説明します。
一般財団法人 全日本情報学習振興協会が運営している試験で、年間に4回ペースで開催されております。
問題数が前半後半で50問ずつ計100問ありまして、試験時間が150分(2時間半)あります。
この問題数と時間はかなりヘビーです。
受験料は11,000円(税込)と高いとも安いとも言えない感じでしょうか。
今のところ受験会場で受験する仕組みで、マークシートによる回答です。
難易度と資格の価値について
難易度
これはあくまでも個人的な感想でしかないのですが、正直、難しいと認識しております。
実際に、私は2回目で合格できました。(2回連続で受験すると受験料が安くなりました。)
考えれば答えが出てくるような試験ではなく、法律をきちんと理解しているかやセキュリティについても正しく理解できているかが問われておりまして、合格ラインが70%以上ということもあり、あいまいな知識の状態だと合格するのは厳しいかと思います。
もちろん、暗記が得意という方には易しい試験なのかもしれないですが、私は記憶障害に近いくらい覚えるのが苦手なのでだいぶ苦戦しました。
資格の価値
毎回資格試験をする中で思うこととして、資格にどのくらい価値があるかの議論については人それぞれだと思いますが、少なくともほとんどの企業経営に携わる人間が必要な知識を体系的に勉強できる資格試験だと感じましたので、経営者にとっては最低限知っておくべき知識は得られるかと思いました。
勉強方法
こちらも前提知識や暗記方法に違いがあると思いますが、あくまでも自分の取り組んだ内容を記載したいと思います。
こちらの試験は前半、後半の2部制になっておりまして、それぞれについての勉強方法を紹介します。
ただ一つ条件として、個人的に極力お金を掛けずに勉強するということを心がけているので、お金持ちの方は講習などを受けちゃった方がいいかもしれません。
Ⅰ個人情報保護の総論(前半)
まず、無料で勉強するということを考える中で、手っ取り早く過去問をやるという案が思いつくわけですが、こちらがネット上に公開されていないので勉強する材料を用意する必要がありました。
というわけで、少々高いですが約2,000円で以下の問題集を購入しました。
改正法に関してはちょうど私が受験した66回、67回の受験においては、28問だけ参考の問題が解けるサイトがありましてそれを解いていました。
勉強時間については、1回目は上記の問題集(前半100問)を2回くらい繰り返して、28問の問題を1回やったので、合計7,8時間はやったような気がします。
これで、1回目の結果が自己採点で54%でした。
なので、2回目の時は、問題集をあと3回繰り返して、28問の問題をあと2回やったので、1回目と併せて20時間くらいはやったと思います。
だいたい問題集が9割方正解できるくらいな状態で受験した結果、2回目は自己採点で74%だったので、ギリギリクリアできたという感じです。
あと、個人的にお勧めするのが、法律を自分で理解することを確認するためにアウトプットしてみることで、私の場合は、以下の記事をアップしてみました。
Ⅱ個人情報保護の対策と情報セキュリティ(後半)
こちらも上記の問題集を解きました。
ただ、こちらは個人的に情報セキュリティマネジメント試験というものを合格した経験もありまして、情報セキュリティは前提知識があったため、そこまでの対策はしておりません。
1回さらっと問題集を解いたくらいでした。
時間としては3時間くらいでしょうか。
こちらは1回目も2回目も自己採点で70%以上取得できておりましたので、合格ラインは達成しておりました。
正直、参考にならないかもしれないですが、上位互換といってもいい情報セキュリティマネジメント試験に合格されている方なら同じくらいの勉強時間で合格できるかもしれません。
さいごに
いかがだったでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです。
ちなみに、合格すると、以下のような合格証書や認定証がもらえます。
また、名刺などに印刷できるロゴもダウンロードできます。