目次
はじめに
ウェブ解析士という資格をご存知でしょうか?
一般社団法人ウェブ解析士協会が認定する民間の資格です。
私はこの資格を取得して3年くらい経つのですが、もう少し自分のスキルアップにつながる学習ができないかと思い、上位資格である上級ウェブ解析士という資格にチャレンジしてみることにしました。
そもそも、普通のウェブ解析士と上級ウェブ解析士では何が違うかということですが、簡単に言うと、ビジネスにおいて実務として分析ができるレベルかどうかという違いでしょうか。
上級ウェブ解析士になるまで
私はいつも気分やノリで資格試験を申込みますので、もともとどういう流れでとか、どのくらいの費用がかかるかとか、あまり調べないで進めましたが、仮に、上級ウェブ解析士をチャレンジする方は、まずはとても丁寧に記載されている上記のサイトをきちんと最後まで読んでから申込むことをお勧めします。
正式な流れは上記のリンクでご確認いただきたいですが、今回、自分が取った流れを書いてみたいと思います。
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申込
まずは手続き上のことで、申込を4月下旬くらいにしたと記憶しています。
費用は、88,000円です。
さて、この88,000円を支払う覚悟はわたくし庶民からすると相当な覚悟だと思いますが、逆に考えると、真剣でない人を排除できるいいシステムで、すでにやる気のある人しか応募しない、いい価格設定なのだと理解しております。
もっと需要が増えて、供給する側(教える側)が増えればこの辺りは解消すると思いますが、現段階ではまだそこまでの需要がない状況なのだと思います。
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事前課題
さて、申込んだらいきなり事前課題をやるのですね。
しかもその締め切りが申込から3週間くらいとなっております。
事前課題と言っていますが、そもそもいきなりこれがハードル高くてびっくりしました。
企業の目標に合った戦略を、事業分析⇒環境分析⇒戦略立案という形で、まるで経営コンサルタントかのようなレポートを作成する課題となっております。
SWOT分析、3C分析、4P/4C分析、ペルソナ設定、カスタマージャーニーマップ、ロジックツリーと様々な分析のフレームワークを余すことなく使ってレポートを作成します。
ウェブの解析に関する資格だよね?と思いますが、確かに実際にウェブの解析するまえに、きちんとした目標に対する分析がないと効果の検証から対策までできないので、必要な事前準備であるとは思います。
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オンライン学習(前半)
事前課題に合格すると、オンラインでの講座がいくつか用意されていますので、それを自分のペースで進めていきます。
基本的に理解度をチェックするような試験ベースではないですが、特徴的なところとして、各受講者同士でのチェックする仕組みがあるというのが面白いところです。
しかも、まずは自分の考えや結果を示さないと他の受講生の意見などが見れない仕組みなので、丸写しするようなこともなく、まずは一生懸命自分で考えてみて、実際に回答した後に、他の受講生の採点をすることで、気づきがあったり、自分の理解度を図ることができます。
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中間課題
さて、ここでようやくウェブ解析の真骨頂という課題です。
大きくは、3つの課題がありまして、マーケティング計画書の作成と、そのマーケティング計画書に基づくKPI設定シートの作成、最後にウェブの分析で欠かせないGA4(Googleアナリティクス)と連携されたGoogleタグマネージャー解析指示書の作成です。
マーケティング計画書においては、例えば売上を直近3か月の平均から、3か月の戦略実施後からの3か月平均で10%を上げるという目標があったとして、どのメディアからどのくらいの集客をして、どのくらいのコンバージョン(売上)を上げるかを論理的に展開していく作業になります。
ほぼすべてが計算式で表され、矛盾が生じないような仕組みで論理展開をする必要があります。
ここは、理系魂を発揮できてとても面白い作業でした。
KPI設定シートにおいては、その企業の認知度やエンゲージメント度合いによる施策の立案となり、それぞれのステージにおいてどういった指標でデータを取っていくかを決めるシートになります。
ここでもマーケティング計画書との矛盾が生じないような施策の立案が求められます。
Googleタグマネージャー解析指示書については、特にウェブ上でのイベントをどのように取得していくかということを、実際に担当者などに設定してもらえるように指示するものとなります。
指示できるだけでいいわけではありますが、何をどうやって取得できるかを知らないといけないので、GA4とGTM(Googleタグマネージャー)の知識も必須となります。
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オンライン学習(後半)
無事に中間課題で合格となると、また中間課題の前にやっていたオンライン学習の続きをやることになります。
前半では事前の分析や戦略立案といった学習内容が多かったですが、後半では主にウェブ解析で必要なデータ取得方法やいくつかのテクニックを学習します。
通常、オンライン学習などは一度作ったら情報が古くなるような気もしますが、日頃からGA4やLooker Studioなどを眺めたり設定したりしていますが、わりと最新の情報もあり、新しい知識を仕入れられる学習内容でかなり充実したオンラインコンテンツだと感じます。
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修了テスト
オンライン学習の必須項目をすべて終えると修了テストがあります。
こちらはきちんとオンライン学習していればそんなに難しいものではないので、個人的にはおまけのテストのように感じます。
結局、いろんな知識があったところで、いい提案ができないと意味がないですからあまり重視していないテストではあると感じます。
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修了レポート
ようやく最後のステップの修了レポート作成となります。
事前課題や中間課題で作成したものに加えて、3か月全体レポート、カスタマー別月間推移、ウェブマーケティング改善提案、ウェブ解析提案、マーケティング解析、アクセス解析、それぞれのレポートを作成します。
正直、ここが一番きつかったです。
時間も限られており、課題からの施策の整合性や、論理的な改善・提案内容の作成、さらには実際にウェブ解析数値をどのように整理するかなど、極めて頭を使う作業となりました。
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晴れて合格
修了レポートを合格すると、上級ウェブ解析士の資格認定となります。
以下のオープンバッジがもらえます。
こちらはブロックチェーンでの証明付きなので、クリックすると下図のような証明をウェブ上で閲覧できます。
感想
上記の流れですと、基本的に個人で頑張るスタイルに見えますが、実際には、ウェブ解析士マスターの講師と2回のオンライン指導とそれ以外で、いつでも質問できる体制となっており、サポート体制も充実していると考えます。
また、レポートの採点に関しても、ウェブ解析士マスターの講師の方は、非常に細かい指摘をしてくださり、論理破綻していないことなどもきっちり見てくれていますので、自分の考え落ちなども修正できるところはよかったと感じております。
特に、私はわりとこうなりそう、とか、こうすると良さそうなどとあいまいな表現をしがちでしたが、事実ベースでは、しっかり言い切ることも大切であるということは説得力が増すことだと思いますので、勉強になりました。
ウェブに限らず普段の仕事でも活きる学習内容であると考えますので、顧客へ自信をもって提案できるようになると思います。
さいごに
今回、私の講師を担当していただいたウェブ解析士マスターの方には非常に感謝しております。
プロなので当然かもしれないですが、あれだけのレポートを隅々まで見てくれていましたし、当然、同時にいくつかの受講生の方のも対応しているわけですから、本当にいつ寝ているのだろうか?と思いました。
そういう意味では、さらなる上位資格もありますし、今後、また時間をみてチャレンジしてみようかと思います。
本ブログのタイトルで、上級ウェブ解析士は経営コンサル?と書きましたが、当然、経営コンサルをやるとなると、経営の法務だったり財務だったり、あるいは運営管理だったりと他にもいくつかの分野を理解する必要はあるかと思いますが、少なくともウェブにまつわる経営戦略においては、経営コンサルといってもいいのではないかと考えております。