印刷会社からの見積で「上質44.5kg」「上質48.5kg」という表記を見かけると思います。
この2つの紙の違いはなんでしょうか?
用紙篇
紙の種類
「上質」というのは紙の種類です。
オフィスで使用しているコピー用紙と同じような紙質の用紙です。
表面に塗料が塗布されていないため、カラー印刷の場合はデータで見たイメージよりも暗くなります。(印刷会社っぽくいうと色が沈みます)
上質紙以外にはスベスベした手触りで高級感のある「マットコート紙」、ツルツルしていて印刷の発色性が良い「コート紙」、上質紙に色がついた「色上質」がよく使われる印刷用紙になります。
斤量
「44.5kg」や「48.5kg」というのは全判サイズの用紙1,000枚の時の重さを表しています。
そして重さだけでなく、用紙の厚さもこの数字で判断しています。(今はすっかり慣れてしまいましたが、新人の頃は厚さをkgで表記することが不思議でした)
「44.5kg」と「48.5kg」実はこの2つはどちらも同じ厚さの紙になります。
なぜ数字が違うかというと、紙のサイズが異なるからです。
44.5kgはA判サイズの時の1,000枚の重さになり、48.5kgは菊判サイズの時の1,000枚の重さになります。
同じ厚さの紙でも菊判の方がA判より大きいので紙の重さも少し重くなります。
印刷内容や加工の仕様によってA判、B判、菊判、四六判を使い分けています。
A判
A4、A3などのサイズがあり、国際規格のサイズになります。
B判
B5、B4などのサイズがあり、日本独自の規格になります。
菊判
A判より少し大きめのサイズです。
四六判
B判より少し大きめのサイズです。
よく使う斤量一覧
A列本判 | B列本判 | 菊判 | 四六判 |
35kg | 53kg | 38kg | 55kg |
44.5kg | 67.5kg | 48.5kg | 70kg |
57.5kg | 87kg | 62.5kg | 90kg |
70.5kg | 106kg | 76.5kg | 110kg |
86.5kg | 130.5kg | 93.5kg | 135kg |