こんにちは、営業担当のTです。ついに試験まであと1週間!
今回は合格するためには重要な「記述試験」について考察してみたいと思います。
目次
なぜ記述試験が重要なのか?
この記事をご覧いただいている皆さんはクロスメディアエキスパート認証試験を受けたことがありますでしょうか?
一度でも受けたことがある方はご存知だと思いますが、初めて受ける方、これから受験を考えている方は記述試験は要注意です。
何故かというと、記述試験はこれまでの解答方法とは異なり、選択式ではない完全な筆記だからです。又、同じくJAGATが開催しているDTPエキスパート認証試験のように第2部試験は持ち帰りということでもありません。当日試験会場で140分の間に解答するという試験です。
選択式の試験であれば、「Aに入る単語は何かな?」と迷った時でも、文脈を読んだり解答群の中から消去法で考えたりすることで解答を導き出せたものが、まったく通用しないのです。クロスメディアエキスパートの資質を測る試験なので当然といえば当然ですが、第1部と比べてハードルが格段に上がることは間違いないでしょう。
1.これまでの過去問題をチェックしよう
まずは基本中の基本。過去問題を演習することで傾向と対策が見えてきます。
JAGATのHPは過去問ページが充実していますので、はじめにこちらを参照しましょう。
その回によってサービスを提供している業態、業種は異なりますが、出題傾向が同じことが見て分かります。
試験時間には問題文章を読む時間も含まれています。素早く的確に読み解くためには、試験問題に慣れておくとよいでしょう。
2.クロスメディアエキスパート論述試験の内容と採点ポイント
クロスメディア論述試験では、架空の企業に関する8ページ程度の与件文を読み、いくつかの設問に答えるとともに、顧客の課題を解決するコミュニケーション戦略の提案書を作成する。
与件文を読むのは過去問題を繰り返し読んでおくことで対策ができます。
そして本題の中身についてですが、特に確認しておくポイントは下記の3点と考えます。
①顧客コミュニケーションにおける課題
クライアントが何を求めているのか?また、どのような点が課題であって取り上げるべき事項なのか?という点が重要のようです。また、
企業としての成長や売り上げ増、従業員の満足度向上や福利厚生などは企業の課題ではあるが、顧客コミュニケーションとしての課題とは言えない。
とも書いてあります。
たしかに企業の福利厚生はクロスメディアとは直結しませんね。あくまで我々はクロスメディア要員として解答するということです。
②ターゲット・コンテンツ・使用するメディア
(1)コミュニケーション施策(2)ターゲット(3)コンテンツ内容(4)使用するメディアと選定理由を記述しなさいという設問がある。
ターゲットが増えてしまうと効果が分散することになるため、1点または2点程度に絞り込むべきである。
あまりに広い範囲にむけた施策というより、与件に登場するクライアント先が抱えている問題・課題点にフォーカスして考えるとよいということでしょう。
選定メディアは1~3に即した内容にするとして、どのような方向性に持っていくのかがクロスメディアの醍醐味でもあります。
③提案書の採点ポイント
提案書の内容は、様式点、内容点、論理点、採用点という区分で、採点をおこなっている。
様式点とは、提案書として必要な項目が含まれているかどうかを見ている。タイトル、挨拶文、現状分析・課題設定、提案概要・内容、スケジュール、費用、提案による効果と言う項目を網羅しているかどうかを見ている。
内容点では、以下の観点から提案内容の完成度、充実度を見ている。
(1)与件に応じたコミュニケーション戦略となっているか(与件とかけ離れていないこと)
(2)自社(提案者)の強みを活かし、他社との差別化が可能かどうか(例えば外注依存の提案は、提案先から見ると信頼感や説得力に欠ける)
(3)提案内容が、提案先にとって競合他社への差別化を実現できるかどうか
(4)専門家以外でも理解できる説明か(専門用語や3文字略語の多用は好ましくない)
(5)メディア横断、メディア連携の仕組みがあること
(6)提案先とその顧客間における双方向コミュニケーションを実現しているか。論理点では次の項目について採点している。
(1)挨拶文:導入部としてふさわしいか、聞きたくなるか
(2)現状分析・課題設定:提案先にとって納得できる分析か。実現可能な課題設定か
(3)提案概要・方針:施策選定理由は明確か。各施策の関連性を説明しているか
(4)施策内容:課題解決に効果がある施策になっているか。効果測定と報告が含まれているか
(5)スケジュール:線表形式でタスクごとに設定されているか。順序・開始時期が適切か。繁忙期などの配慮があるか
(6)費用:タスクごとに費用を算出しているか。大雑把すぎず、適切な額を提示しているか
(7)全体効果:全体で得られる相乗効果を適切に説明できているか
(8)集客効果:AISASのAttentionに相当する施策が含まれているか
(9)興味を持ってもらえるか:Interestに相当する施策が含まれているか
(10)リピートを期待できるか:リピート化の施策が含まれているか
(11)Share(拡散)に相当する施策が含まれ、評判を高めることができるか。
採点ポイントがかなり具体的に書かれています。
大変そうに見えるかもしれませんが、逆に言うとこれらを網羅できていれば心配におよばずということでしょう。
となると、A4用紙3枚分をどう使うか全体像が見えてきます。
様式点・論理点の視点でみると、冒頭の(1)~(3)はイントロダクション、(4)~(11)が本文となってきますね。その上で、内容点の採点ポイントを見ていくと提案の方向性はある程度絞られていくのだと思います。そして、やはり注意すべきはクロスメディアエキスパートとしての提案となっているか、という点でしょう。
採用点についてはコメントがかかれていませんが、様式点、内容点、論理点がクリアーできていればおのずと採用点も評価されるのが自然だと思います。
3.まとめ
記述試験の対策として、以下の3つを心掛けておきたいと思います。
①顧客コミュニケーションにおける課題を見抜く
②課題に合わせた、ターゲット・コンテンツ・使用するメディアを設定する
③提案書の採点ポイントをクリアーできる視点を持つ
そして当日、以上の内容を踏まえた記述ができるように、事前に過去問題を演習してみることが重要だと思います。
今週も無料でもらえるJAGAT公式受験ガイドの考察を続けていきながら、
記述試験のポイントについても引き続き事前対策を考えていきたいと思います。
あと1週間、筆記試験と記述試験対策をしっかりとやっていきましょう!