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入社10年の節目に、「知らないこと」を見つける
私が当社に入社して、今年で10年目になります。日々の業務に邁進する中で、すっかり「中の人」として馴染んでまいりましたが、ふと社内の古いファイルやデータを見ていると、恥ずかしながら「あれ、これってどうなっているんだっけ?」という発見があります。
特に、創立時の詳細な経緯や、当時の細かな取り決めについては、私自身も深く理解できていない部分があることに気づかされました。
Claudeが「デザイン」を理解し始めた
そんな中、話題のAI「Claude」が大きくアップデートされました。以前からClaude Designという機能があることは知っていましたが、今回、「Claudeのチャットから直接連動してデザインが編集・出力できるようになった」という点が、私にとって大きな転機となりました。
「これなら、今の業務の文脈を理解させた上で、具体的なデザインの相談ができるのではないか?」
そう思い、まずは手始めに、日頃使っている当社のロゴについて相談してみることにしました。
ロゴ規定が見当たらない
「当社のロゴをリブランディングするたたき台を作れるか?」という問いかけから始まったClaudeとの対話。しかし、議論を進める中で、重大な事実が判明しました。
実は、当社のロゴを正しく運用するための「ロゴ規定(ブランドガイド)」を発見できず、かつWebや大判印刷で使える高品質なSVGデータも見つけられない状況だったのです。
「これは一大事だ」。そう思い直した私は、急遽テーマを「ロゴの再定義と規定の作成」に切り替えました。社内の過去データを探したところ、2020年版のEPSデータに加え、なんと2005年版の古いロックアップデータまで発掘されました。
AIによる「過去の再現」と「未来への最適化」
そこからのClaudeとのやり取りは、まさに驚きの連続でした。
ベクターデータの忠実な再現
社内の古いEPSデータから、Webに適した高品質なSVGを再構築。単に画像を変換するのではなく、パス構造を整理し、ダークモードなどの運用バリエーションまで完璧に整えてくれました。
データ構造のクリーンアップ
古いデータに含まれていた不要な重いメッシュデータ(約26万文字!)を特定し、軽量なグラデーションへ変換することで、実用的なデータに作り替えてくれました。
職人レベルの微調整
「色味が少し浅いのではないか」「ハイライト(光点)はもう少し左上ではないか」といった私の微かなこだわりに対しても、原本の座標行列(gradientTransform)を逆算して、色味やハイライト位置を理論的に補正し、原本と見分けがつかないレベルにまで追い込みました。
明文化された「ブランドシート」
このプロセスを通じて、最終的に完成したのが今回作成した「ブランドシート」です。

カラーパレット、余白のルール、禁止事項など、これまで「なんとなく」運用していたものが、Claude Designというツールを通じて、ひとつのドキュメントとして明文化されました。
AIと共創する次の10年へ
今回の経験を通じて、Claudeは単なる情報検索ツールではなく、デザインの文脈を理解し、人間と一緒に「資産」を作り上げるクリエイティブなパートナーになり得ることを確信しました。
10年前に入社した私が、改めて我が社のロゴと向き合い、AIの力を借りて次の世代へ繋ぐ「規定」を作れたことは、非常に貴重な経験でした。
新しくなったロゴ規定と共に、東京文久堂はこれからも進化を続けてまいります。ぜひ、これからの当社の発信にもご注目ください。