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きっかけは高校生の息子の一言
「最近、世界遺産検定に興味があるんだよね」
高校に入学したばかりの息子が、ふとそう呟いたのがすべての始まりでした。
「世界遺産検定って、一体どんな資格なんだろう?」
「息子が興味を持つものを、親として少しでも理解したい」
そんな思いから、まずは自分がどんなものかを知るために、試しに3級を受験してみることに。歴史や地理は中学レベルで止まっている理系の私が、世界遺産の世界に足を踏み入れた体験談をご紹介します。
そもそも世界遺産検定とは?
世界遺産検定とは、NPO法人世界遺産アカデミーが主催する、人類共通の宝物である世界遺産についての知識や理解を深めることを目的とした検定で、詳細は以下のリンクよりご確認ください。
級の種類は、4級、3級、2級、1級、マイスターの5段階です。
3級は「世界遺産の基礎知識」が問われ、日本の全遺産と代表的な世界の遺産100件が対象となります。
受験方法
受験方法は2種類あります。
- CBT試験: 全国のテストセンターで、自分の都合の良い日時に受験できるコンピュータ形式の試験。
- 公開会場試験: 年に数回、決められた会場で一斉に行われるマークシート形式の試験。
私は今回、仕事のスケジュールに合わせて受験できる「CBT試験」を選択しました。この選択が、後に面白い結果を生むことになります。
理系社会人が感じた「難易度」
正直に言うと、個人的には「結構難しかった」です。
単純に何県に○○がある、とかどこどこの国に○○があるなどの問題ではなく、歴史的背景や一番大事ななぜ世界遺産に認定されたかなどを抑えておく必要があります。
高校からは理系の道に進み、世界史や地理の知識はほぼ中学校で習ったきり。カタカナの長い名前の遺跡や人物、歴史的背景を覚えるのは、想像以上に大変でした。
おそらく、学生時代に世界史や地理を選択していた方や、もともと旅行好きな方にとっては、もっとスムーズに学習が進むかもしれません。しかし、私のようなバックグラウンドの方にとっては、それなりに腰を据えて勉強する必要がある、良い知的挑戦になると思います。
実践した具体的な勉強方法
学習期間は約1ヶ月でした。勉強時間はトータルすると20時間くらいだと思います。
私が実践した勉強法は以下の通りです。
スキマ時間にウェブサイト「DOKKAKU」を活用
通勤時間や昼休みなどのちょっとしたスキマ時間には、ウェブサイト「DOKKAKU」の『世界遺産検定3級問題集1000問』をスマホで解いていました。
無料だと142問できますが、正直、ワンコイン(500円)課金して1000問試しておいた方が安全かと思います。
ゲーム感覚でサクサク進められるので、知識の定着に非常に役立ちました。特に、間違えた問題だけを繰り返し解ける機能が便利です。
さらに、問題にまつわる世界遺産に関してのリンクも用意されていて、覚えるのに助けになりました。
公式テキストと問題集の活用
とりあえず形から入るため公式テキストと問題集を購入しました。
テストがあるから覚えないとという感じで読むと辛いかもしれませんが、単純にいち書籍として読む分には、公式テキストはカラーで写真も豊富なのでわかりやすく子供でも退屈しないような気がします。
問題集は試験前日に一通り解いて間違えた部分を確認したくらいですが、過去問なので問題の形式に慣れるという意味でよかったです。
【ハイライト】昼休み1時間で受験は可能か?
試験当日。私のCBT試験会場は、職場から片道20分の距離にありました。
タイムラインは以下の通りです。
- STEP
11:30 昼休み開始
職場を出発。
- STEP
11:50 試験会場に到着
受付と簡単な説明を受ける。
- STEP
11:55 試験開始
PCのデスクに座ってログインして開始。
- STEP
12:10 試験終了
15分で完了して、結果をその場で確認。幸い合格。途中退出。
- STEP
12:30 職場到着
1時間以内に帰社することに成功。
試験自体は特に考えるものでもないのでサクサク回答していけるので、早い人はもっと早く終わるかもしれません。
CBT試験は、自分のペースで解き進められ、終わればすぐに退出できるのが大きなメリット。これなら、忙しいビジネスパーソンでも、仕事の合間を縫って気軽にチャレンジできるのではないでしょうか。
結果
気になる結果は、スコア86点/100点で無事に合格!
正直、手応えは半々だったので、合格の文字を見たときはとても嬉しかったです。
合格すると上記の通知書のPDFがマイページからダウンロードでき、以下のロゴマークも使用できるみたいです。
さいごに
今回、息子の影響で始めた世界遺産検定でしたが、
- 子どもとの共通の話題ができた
- 今まで知らなかった歴史や文化に触れる良い機会になった
- CBT試験の利便性を活かせば、忙しい社会人でも十分に挑戦できる
という、多くの発見がありました。
この記事が、世界遺産検定に興味を持つ方、特に「時間がない」と諦めかけている社会人の方の背中を押すきっかけになれば幸いです。