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QRコードのリンク先を変更する方法と可変印刷の仕組みとは

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「せっかく印刷したチラシやパンフレット。でも、掲載したQRコードのリンク先URLが急に変更になってしまった…!」

そんな冷や汗をかくような経験はありませんか?

通常、一度作成・印刷してしまったQRコードのリンク先は変更できません。もしリンク先にミスがあったり、キャンペーンページのURLが新しくなったりした場合、最悪のケースでは印刷物をすべて刷り直し(増刷)することになり、莫大なコストと手間がかかってしまいます。

しかし、ある「仕組み」を利用すれば、印刷後でもQRコードのリンク先を自由に変更することが可能です。

この記事では、「QRコードのリンク先を変更する」ための具体的な方法と、それを実現する「可変QRコード」の仕組み、さらにその技術が「可変印刷」の現場でどのように活用されているのかを、分かりやすく解説します。

なぜ?通常のQRコード(静的QR)はリンク先の変更ができない

QRコードの仕組み:URLやテキスト情報が「画像」に直接記録されている

そもそも、なぜ通常のQRコードはリンク先の変更ができないのでしょうか。

一般的に無料で作成できるQRコードは「静的QRコード(スタティックQRコード)」と呼ばれます。 このタイプは、リンク先のURLやテキスト情報そのものを、あの白黒の模様(パターン)に変換して「画像」として直接記録しています。

イメージとしては、URLが彫り込まれた「ハンコ」のようなものです。

QRコードの記録情報
  • URL
  • テキスト
  • メールアドレス
  • 電話番号
  • Wi-Fi情報

これらの情報が、QRコードの模様としてエンコードされているため、読み取り機でスキャンすることで、瞬時に情報を取得できます。通常のQRコード(静的QRコード)では、画像自体にリンク先情報が記録されているため、後からリンク先を変更することができません。

リンク先を変える=QRコードの画像自体を作り直す必要がある

ハンコは一度彫ってしまうと、彫った文字を変えられないのと同じで、静的QRコードも一度作成(画像化)してしまうと、記録された情報(リンク先URL)を変更することはできません。

もしリンク先を変更したい場合は、新しいURLでQRコードの「画像」自体を根本から作り直す必要があるのです。

一度印刷してしまうと、物理的に差し替え(刷り直し)が必須

これが印刷物の場合、事態はさらに深刻です。 Webサイト上の画像であれば、新しいQRコード画像に差し替えれば済みますが、紙に印刷してしまったものは情報が固定されておりそうはいきません。

リンク先が間違っていたり、URLが変更になったりした場合、古いQRコードが印刷されたチラシやポスターはすべて廃棄し、新しいQRコードで「刷り直し」を行うしか方法がないのです。

リンク先を変更できる「可変QRコード」とは?

この「一度印刷したら変えられない」という静的QRコードの致命的な弱点を解決するのが、「可変QRコード(ダイナミックQRコード)」です。

QRコードの画像を差し替えずに「本当のリンク先」だけを後から自由に変更できる様子

「可変QRコード」(ダイナミックQRコード)の仕組みを解説

可変QRコードは、静的QRコードとは根本的に仕組みが異なります。

仕組み①:QRコード自体には「専用の経由URL」が記録されている

可変QRコードの画像に記録されているのは、飛ばしたい先の「本当のリンク先URL」ではありません。 そのQRコードを管理するためだけの「専用の経由URL(短い転送用URL)」が記録されています。

仕組み②:管理画面で「本当のリンク先(飛ばしたい先)」を設定・変更する

一方、サービス(AwesomeQRなど)の管理画面上では、その「経由URL」と「本当に飛ばしたいリンク先URL」が紐づけて管理されています。 重要なのは、管理者はこの「本当に飛ばしたいリンク先URL」を、いつでも何度でも変更できる点です。

ユーザーが読み取ると「経由URL」→「本当のリンク先」へ瞬時に転送(リダイレクト)される

ユーザーが可変QRコードを読み取ると、以下の動作が瞬時に行われます。

  1. まずQRコードに記録された「経由URL」にアクセスする。
  2. サーバーが「経由URL」に紐づく「本当のリンク先」を瞬時に参照する。
  3. ユーザーのスマホを「本当のリンク先」へ自動的に転送(リダイレクト)させる。

最終的に、ユーザーは意識することなく目的のページへ誘導されるため、スムーズな体験を提供できます。

つまり、QRコードの画像を差し替えずに「本当のリンク先」だけを後から自由に変更できる

この仕組みにより、印刷したQRコードの画像(経由URL)は一切変更せずに、管理画面上で「本当のリンク先」だけを自由に変更できるのです。

例えば、キャンペーンの開始前は「予告ページ」に、期間中は「キャンペーン本番ページ」に、終了後は「通常の商品ページ」に飛ばす、といった運用が、QRコードを刷り直すことなく可能になります。

「可変QRコード」が「可変印刷」にもたらす絶大なメリット

この「リンク先を後から変えられる」という特性は、特に「可変印刷(バリアブル印刷)」の分野や、一般的な商業印刷において絶大なメリットをもたらします。

メリット1:印刷物の刷り直しコストがゼロに

最大のメリットは、導入文でも触れた「刷り直しリスクの回避」です。 万が一、URLの記載ミスが発覚しても、サイトがリニューアルしてURLが変わっても、管理画面で修正するだけです。印刷物を廃棄・増刷するコストは一切かかりません。

メリット2:紙媒体でもABテストが可能になる

Webマーケティングでは当たり前の「ABテスト」が、紙媒体でも可能になります。 例えば、同じデザインのチラシを2パターン(A案・B案)のリンク先で運用したい場合、可変QRコードなら簡単です。

「午前中はAページへ誘導し、午後はBページへ誘導する」といった時間帯での変更や、「今週はA案、来週はB案」といった期間での切り替えも自由自在。どちらの誘導先がより効果的(コンバージョン率が高いか)かを、同じ印刷物でテストできます。

メリット3:【応用】印刷物ごとに異なるリンク先を設定

これは「可変印刷(バリアブル印刷)」の技術と「可変QRコード」を組み合わせた高度な活用法です。

可変印刷とは、DM(ダイレクトメール)などで宛名や顧客番号を1枚ずつ変えて印刷する技術のことです。 この技術を使い、顧客ごとに異なるID(識別子)を含んだ「可変QRコード」を印刷します。

これにより、「AさんにはAさん専用ページ」「BさんにはBさん専用ページ」といった、顧客ごとにパーソナライズされたWebページへ誘導する仕組みが実現します。

異なるリンク先設定の活用例
  • 地域別の情報提供
  • 個別ターゲット広告
  • シリアルナンバー管理

これらの活用例により、地域や顧客層に合わせた詳細な情報提供、より効果的な広告配信、製品管理の効率化が実現します。

したがって、可変QRコードは、印刷物ごとに最適化された情報提供を可能にし、マーケティング効果を最大化するための強力なツールとなるのです。

AwesomeQRで実現!QRコードのリンク先を変更する具体的な方法

「可変QRコードの仕組みは分かったけれど、設定が難しそう…」 ご安心ください。当社の「AwesomeQR」サービスなら、誰でも簡単にリンク先を変更できる可変QRコードを作成・管理できます。

AwesomeQRは高機能な「可変QRコード」作成サービスです

AwesomeQRは、リンク先の変更はもちろん、ロゴや背景画像を組み合わせたオリジナルデザインのQRコード作成、アクセス解析など、ビジネス活用に必要な機能を備えた可変QRコードサービスです。

まとめ:QRコード運用は「可変」の仕組みで効率化しよう

最後に、この記事で解説した「静的QR」と「可変QR」の違いをまとめます。

「静的QR」と「可変QR」の比較おさらい

静的QRコード(通常のQR)
  • 仕組み: URLそのものが画像になっている。
  • リンク先変更: 不可。
  • デメリット: 印刷後に変更があると「刷り直し」が必要。
可変QRコード(ダイナミックQR)
  • 仕組み: 「経由URL」が画像になっており、管理画面で「本当のリンク先」を操作する。
  • リンク先変更: いつでも可能。
  • メリット: 印刷後の刷り直しが不要。ABテストなどのマーケティング活用も可能。

印刷物にQRコードを使うなら「可変QRコード」一択

Webページに掲載するだけなら静的QRコードでも問題ないかもしれませんが、一度配布すると回収が難しい「印刷物」にQRコードを使用する場合は、リンク先を変更できる「可変QRコード」の利用が必須と言えます。

AwesomeQRで、ミスを恐れない柔軟なQRコード活用を始めませんか?

「可変QRコード」の仕組みを理解し、活用することで、印刷物の運用リスクは劇的に下がります。

当社の「AwesomeQR」は、リンク先の変更はもちろん、アクセス解析やデザイン性の高いQRコード作成にも対応しています。 ミスを恐れない柔軟なQRコード活用に、ぜひAwesomeQRをご検討ください。

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