人工知能初心者がG検定を受験しました

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今年の11月、上司の強いすすめによりG検定2020#3を受験しました。

G検定とは?

G検定は一般社団法人日本ディープラーニング協会が主催する検定試験で、ディープラーニング(人工知能を実現する手法のひとつ)の基礎知識や活用する能力を問う資格です。

2017年から始まった比較的新しい資格なので、初めて耳にする方も多いかと思います。

詳細は検索すれば公式サイトはじめ、様々な記事がヒットしますので興味がある方は検索してみてください。

勉強方法

これからG検定を受ける初心者の方の参考になればと思います。

まず最初に勉強を始める前の自分の知識レベルについて

  • 人工知能(AI)、ディープラーニングという言葉はなんとなく聞いたことがある気がする
  • 数学の知識は中学で止まっている(中学レベルですら怪しい)

この程度のレベルでした。

『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』

G検定を受けるかどうか悩んでいた時にこの書籍を読みました。

ディープラーニング研究の第一人者であり、ディープラーニング協会の理事長でもある松尾先生の著書です。

人工知能の歴史や概要、可能性、問題点などについて分かりやすく書かれており、まったく知識がなくてもスラスラ読むことができました。(非常に読みやすかったため、まったく知識のない自分でも人工知能の勉強ができると錯覚し、G検定を受けることを決めました)

G検定を受ける受けないに関わらず、人工知能とはなんなのかを簡単に知りたい方にはおすすめできる1冊です。

『深層学習教科書ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 公式テキスト』

いわゆる白本と呼ばれている公式テキストです。

歴史などの部分はサクサク読めたのですが、シグモイド関数が出てきたあたりで躓きました。
そもそもシグモイド関数がなんなのかが分からないので、その後の説明も理解できませんでした。

調べてみるとすぐに理解できるような内容ではなかったため、関数を理解することは諦めてそういう関数が使われているんだと開き直り、分からないことは放置したままで最後までテキストを読みました。

重要単語の説明をすべてスプレッドシートに記載しながら読み進めたため、公式テキストに一番時間がかかりました。

その時々で分からないことがあっても、一通りテキストや問題集を終えた頃には漠然とですがイメージがつかめるようになるので、分からなくてもとにかく最後まで読むことが大事だと思います。

ちなみにシグモイド関数をはじめとする活性化関数の説明ですが、こちらのサイトが分かりやすかったです。

技術職であればもっとしっかり理解する必要があるかもしれませんが、営業職であればこの程度の理解でも十分かなと思っています。

『徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト 問題集』

いわゆる黒本と呼ばれている公式問題集です。

比較的簡単な印象でした。

巻末の模擬試験は1時間ほどで終わり、正答率もそこそこだったと思います。(これなら本番も余裕だろうと高を括ってしまいました)

『最短突破 ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)問題集』

試験日の一ヶ月ほど前に発売された問題集です。

解説がしっかりしているので非常に読み応えがあり、理解が深まりました。
また、似たような問題が本番の試験で出題されていたと思います。

黒本も理解度を確認するには良いですが、個人的にはこちらの問題集の方がおすすめです。

その他

主に使用した教材は以上の4冊ですが、他にも少し見たものもご紹介します。

  • YouTube「予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」」チャンネルの動画
    ディープラーニングやディープラーニングを学ぶ上で必要となる微分などの数学について解説している動画を少し見ました。
    公式テキストをある程度読んだ時点で見始めたので、ディープラーニングの動画は復習になりました。
    しかし微分などはやはり自分には難しく、途中で見るのを諦めました。
  • 『東大の先生!文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!』
    それでもやはり学習する上で数学の知識は必要だと思い、もっと簡単そうなところから数学の勉強をするために読みましたが、こちらも挫折しました。
    最初の方は理解しながら読み進められていたのですが、どこからか分からなくなってしまいました。
    この挫折により、数学を理解することは諦めました。
  • Coursera「すべての人のためのAI」
    解説は英語ですが、日本語字幕があります。
    途中までしか見ていないのですが、AIでできること、できないことについて分かりやすく説明していました。技術者よりも営業職の人に向いている動画だと思います。

受験した感想

数学の知識が非常に乏しかったため、受からないだろうと思っていたのですが、なんとか一発合格することができました。

本番は自宅で受験したので、分からない問題は検索しながら進めました。
しかしすべてを検索するには問題数が多く、時間が足りなくなります。
後半はほぼ検索なしで回答したので、自信ないながらにもある程度の知識は身に付いた結果だと思います。

また、計算問題が少なかったこと、法律に関する出題が多かったことも有利に働きました。

特に個人情報保護法に関する出題は、当社がPマークを取得しており、定期的に教育を実施していることもあり、得点源になったのではないかと思っています。(正解していたかは分からないですが)

ディープラーニングによりAIは今後ますます発展していき、私たちの生活はより良いものになるかもしれません。
しかし、ディープラーニングはその性質上、作った人間でさえもAIが導き出した結論の判断過程を説明できないという問題もあります。時にはAIが誤った判断をすることもあるかもしれません。

AIが人間の不利益なものにならないためにも、G検定では技術だけでなく倫理や法律に関する問題が多く出題されているのかなと思いました。

また、ディープラーニングは今注目されている技術ではありますが、万能というわけではありません。
場合によっては他の機械学習やAI以外の手法で解決した方が良いこともあります。
問題解決するためには常に最新の技術が最も良いわけではなく、最適な技術を考える必要があります。

G検定に合格しても技術的な面では素人のままですが、AIやディープラーニングの可能性、問題点、活用分野などを学ぶには良い機会になったと思います。

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