IFS関数は複数の条件を順に調べた結果に応じて異なる値を返すため、従来のIF関数のネストを1つの関数で表せます。
○入力方法と引数
IFS (論理式1, 真の場合1, 論理式2, 真の場合2, …, 論理式127, 真の場合127)
使用例得点に応じて4段階の成績を付ける
=IFS(B3>=80,”優”,B3>=70,”良”,B3>=60,”可”,TRUE,”不可”)
上記はセルC3に入力されている数式です。セルB3の得点に応じて、4段階の成績(優、良、可、不可)を決定できます。以降、セルC7まで同様の数式が入力されています。
○活用のポイント
[論理式]が満たされて次の[真の場合]の値が返されると、後続の[論理式]は調べられずに無視されます。そのため、[論理式]の条件は厳しいものから緩いものへと順に並べる必要があります。
前記の使用例で、セルC3に「=IFS(B3>=60,”可”,B3>=70,”良”,B3>=80,”優”)」のように指定すると、セルB3の値が60以上の場合はすべて「可」が返され、「良」や「優」が返されなくなってしまいます。
[論理式](条件)と[真の場合](返す値)の組み合わせを順に指定したとき、最後の組み合わせの[論理式]にTRUEを指定しておくと、それまでに指定したどの条件も満たさない場合を捉えることができます。使用例にあるセルC3の数式内で、「TRUE,”不可”」と指定した箇所に注目してください。