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Excelのマクロを使って動画を作ってみよう!【実践編】

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Excel動画アイキャッチ

はじめに

今回は、少し前に上げた記事の動画が少しずつ再生されつつあったので、Excelでの動画の作り方を紹介したいと思います。

作り方

早速ですが、作り方の流れを説明します。

基本的には以下の3ステップしかありませんが、最初のマクロさえ理解できればあとはExcelの基本的なグラフの作り方を応用してさまざまな動画を作ることができます。

  1. カウントアップのマクロの作成【重要】
  2. 事前の座標の作成
  3. グラフの作成

それでは、この流れに沿って説明します。

動画でも紹介しておりますので、こちらも併せてご覧ください。

  1. STEP

    カウントアップのマクロの作成【重要】

    まずは、Excelの開発タブのコントロールリボンから挿入を選択し、ボタンを選択します。

    Excel動画の作り方画像01

    エクセルのセル上の適当なところにボタンを配置します。左クリックで始点を決めてクリックし続けながら適当な位置で話してボタンのサイズを決めます。

    すると、マクロの登録というウィンドウが立ち上がりますので、OKをクリックしていきます。

    Excel動画の作り方画像02

    続いて、カウントアップのボタンと同じように、ストップボタンも用意します。

    Excel動画の作り方画像03

    これでスタートボタンとストップボタンが作れたので、これに対してマクロを記述していきます。

    下図のように、開発タブ>コード>Visual Basicをクリックして、挿入>標準モジュールをクリックします。

    Excel動画の作り方画像04

    続いて以下のコードを入れていきます。

    Option Explicit
    Public Run As Boolean
    
    Sub ボタン1_Click()
        Dim x As Integer
        
        Run = True
            
        Do While (Run = True)
            
            x = Cells(1, 1)
            x = x + Cells(2, 1)
            
            If x > 32000 Then
                x = 1
                
            End If
            
            Cells(1, 1) = x
        
            DoEvents
        Loop
    End Sub
    Sub ボタン2_Click()
        Run = False
    End Sub
    
    Excel動画の作り方画像05

    上記は特に理解する必要はないですが、ボタン1をクリックすると、セルA1がセルA2の数値分カウントアップして、32,000未満で0からカウントアップを繰り返します。

    ボタン2をクリックすると、カウントアップが止まるという仕組みです。

    セルの位置を変えたい場合は、上記のコードのCells(1,1)やCells(2,1)の部分を変更してください

  2. STEP

    事前の座標の作成

    ここは、特に重要ではないですが、一つのアイデアとして、一般的に動きがある機械は円運動が多いため、360度の円運動を繰り返すような座標の準備をしてみたいと思います。

    中学校のころ数学で習ったサイン、コサインはどこで使うのかとうと、こういった円運動を座標で換算するときなどに、機械の設計分野では頻繁に使われるわけですが、さっそく準備しましょう。

    まずは、別シートを作って、下図のように、A列に0から360の数値を1ずつずらして入力していきます。

    Excel動画の作り方画像06

    ホームタブ>編集>フィル>連続データの作成で増分値を1、停止値を360とするとすぐにできます。

    続いて、B2セルに以下の式を入力します。

    =COS(A2*2*PI()/360)

    X座標はコサインで表現でき、Excelのコサインの計算はラジアンで表されております。

    同様に、C2セルには、Y座標を表す以下の式を入れます。

    =SIN(A2*2*PI()/360)

    Y座標はサインで表されます。

  3. STEP

    グラフの作成

    それでは、最後にグラフを作成していきます。

    ここでポイントですが、グラフの座標を変化させるため、カウントアップの数値を利用します。

    Sheet1に戻り、以下の計算式をD1に入力します。

    =VLOOKUP(ROUND($A$1*360/32000,0),Sheet2!$A$2:$C$362,2,FALSE)

    D2にも同様に、以下の計算式を入力します。

    =VLOOKUP(ROUND($A$1*360/32000,0),Sheet2!$A$2:$C$362,3,FALSE)

    上記の式のFALSEの前の数値だけが変わってます。

    これを入れることで、ボタン1をクリックすると、X,Yの数値がどんどん変化していきます。

    あとは、グラフの散布図作成などで、上記のセルD1をX、セルD2をYとしてプロットすれば、動く点が作成できますので、動画でやったような原点と直線と結んだ折れ線グラフを作成してもいいと思いますし、いろいろな応用ができると思います。

    グラフの作成ボタンをクリックすると、自動で軸の調整をしてくれますが、今回のように動画としてポイントが動くため、軸のオプション設定で、最小値、最大値は固定値で設定するときれいに見れます。

さいごに

いかがだったでしょうか。

動画の紹介なので、正直、動画でみてもらった方がいいと思いますので、併せて動画もご覧ください。

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